「ゲストハウス型レベニューマネジメント」の立ち位置

「ホテル型レベニューマネジメント」の簡易版

私が考える「ゲストハウス向けのレベニューマネジメント」とは、ホテルで常識となっているレベニューマネジメントを、まずはそのまま引き継ぎ、ゲストハウス向けに簡易化したものだと思っています。

「パクリ」と言ってしまっては身も蓋もないですが、正直に言って、ホテル型レベニューマネジメントの簡易版になると思います。

相違点

まず、大きな違いというのは、「ドミトリーの有無」です。

ホテルには基本的にドミトリーは無いかと思います。

ゲストハウスは、ドミトリーのみの施設か、個室との混在型の施設のどちらかで、ドミトリーも「男性専用」「女性専用」「共用」といった種類があるため、ADRや稼働率の情報収集、価格設定もそれぞれの部屋に合わせて実施されるべきだと思います。

また、基本的には素泊まりとなっており、バスタオルなどのアメニティの貸し出し・販売がなされている点も相違点の1つかと思います。

比較的、安価な宿泊料金のゲストハウスにおいては、アメニティに対する考え方というのも施設によって異なると思います。

これも、どちらかというとゲストハウスに多い問題点かと思います。

「従業員の数・能力」という点にも着目する必要があるかと思います。

ホテルにおいては、収益管理担当者(レベニューマネージャー等)がある程度専属で働き、Web担当、AGT担当、営業、などの部署が置かれている施設があると聞きます。

ある程度の規模になってくると、新入社員にとっても、レベニューマネジメントの教育が行われているか否かに関わらず、日頃から目にする数字や書類などから、一定程度の素養が身につくのではないかと思います。

しかし、ゲストハウスにおいては、オーナー自ら清掃やチェックイン業務を行う施設も少なくないのではないかと思います。

また、自社のADR・OCC・RevPARなどを詳細に分析するような文化もあまりないのではないかと思います。

また、「団体をあまり考慮にいれなくて良い」というのも、ホテルとの違いになるかと思います。

「減少リスク」というのは潜在的にゲストハウスも持っているとは思うのですが、そもそもの絶対数が少ないので、団体に関する考え方というのは、ホテル型レベニューマネジメントからばっさりカットして考えることも可能だと思います。

予算や実績に、精度があまり求められないという点も挙げられると思います。

運営に厳しいホテルにおいては、予算未達成はおろか、上振れもマイナス評価がくだることもあるそうですが、ゲストハウスでは、そこまで厳しい実績が求められるわけではないと思います。

もちろん施設にもよると思いますが、最低限「赤字じゃなければ御の字」と考えるオーナーも少なくないのではないかと思います。

レベニューマネジメントを導入する時に、こういった相違点も踏まえておかないと、ゲストハウス型レベニューマネジメントの普及・実現というのは難しくなってしまうと思っています。

「基本を受け継ぎ、応用させる」

要するに、ホテル型レベニューマネジメントほど、突き詰めて考えなくても良いということです。

イメージ的に、ホテル型レベニューマネジメントの実行量が10だとすれば、

まず、団体管理やAGT管理、宴会場管理などがカットできるので、総量が6割ぐらいに減少して、それほど厳しい精度を求められるわけではないので、1割2割ぐらいは実行しなくても良い、というようなイメージです。

基本とエッセンスを引き継いで、ゲストハウス型に簡易化するだけでも、十分効果は得られるものと考えています。